健康増進プログラムを西郷村立西郷第一中学校で行いました
7月3日(月)、7月6日(木)、7月7日(金)に西郷第一中学校で、『包括的放射線教育』の公開授業が行われました。
原発事故のあった福島では、放射線だけでなく、トータル的に健康な身体を作ること、健康な生活を送ることが大切です。
(詳細はPDFを参照ください。)
3日間で、「放射線」、「栄養・免疫力」、「心理教育」の3つの授業が行われ、当会も3日と6日に「栄養・免疫力」と「心理教育」で協力させていただき、全校生徒がクラスごとに授業を受けました。
「栄養・免疫力」では、健康増進プログラム(福島の子ども希望プラン)でいつもお世話になっている公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センターの宇野賀津子先生にお世話になりました。
また包括的な教育を今後は学校の先生たち自身にも行っていただけることも当会の願いでもあるため、今回は西郷村栄養教諭の田原智代子先生にもご協力いただき、宇野先生と授業を担当していただきました。
授業では、免疫細胞、放射線の影響、成人病やがんなどの病気などについて話をしてくださいました。健康な体を作るためには抗酸化作用のある食べ物が良いことを教えてくださいました。腸内細菌にも触れ、西郷村で実施されているマクロビ給食が善玉菌を増やしてくれることも教えてくださいました。
そして田原先生からは西郷村の給食の特長についても話をしていただきました。
「心理教育」では、①快・不快の自分の気持ちを知りストレス状況を知ること、②ストレスの対処法を知ること(ちゃんと学んだり取り組んだり冷静に気持ちを伝えたりして問題に立ち向かうこと、リラクセーションの方法を知ること、相談すること)を目的に行いました。
①は生徒と関わりの強いストレス状況について劇をし、ストレス状況を見てもらい、自分の気持ちをきちんと冷静に伝えることについて学んでもらいました。
将来体験することがあるかもしれない風評被害も取り入れました。
②は、気持ちをわかってもらえる、アイディアを出してもらえる等の体験をしてもらうため、心理士がファシリテーターとなってグループミーティングを行いました。
福島で育つ子どもたちが、自分たちの住んでいる福島の現状を知り、正しい知識を持って、自信を持った大人に成長してくれることを願い、今後も活動を続けていきたいと思います。
実施校の西郷第一中学校の先生方、協力してくださった先生方、参観に来てくださった県南の先生方、ありがとうございました!