白河市立白河中央中学校で包括的放射線教育を行わせていただきました
平成31年1月30日(水)〜2月1日(金)の3日間、白河市立白河中央中学校で授業を行わせていただきました。
原発事故のあった福島県で育ち、大人になっていく子ども達に、放射線や情報を正しく知って身を守れるように、そして自分自身で健康的な身体を作ってもらえるように、風評被害に負けずに自信を持って羽ばたいていけるように、放射線、栄養・免疫力、心理教育の3つの授業をクラスごとに受けてもらいました。
放射線の授業は、京都大学環境安全保健機構 角山雄一先生に担当していただきました。生徒たちは基本的な放射線の知識を学び、霧箱や放射線を放射線を防げるものの実験を行ったり、危ない放射線の使い方・安全な放射線の使い方なども学びました。いつも一番楽しんで子ども達が受講できる授業で、今回も生徒たちはとても楽しく学んでいました。
栄養・免疫力の授業は、公益財団法人ルイ・パストゥール医学研修センターの宇野賀津子先生と白河市の栄養教諭の近内千由里先生のコラボレーションに担当していただきました。なぜ病気になるのか、免疫細胞、私たちの体はどのように身を守るのか、DNAが受ける放射線の作用、がんにならないためにはどのようにしたら良いのか、免疫力を高める食事とは、など様々なことを学びました。放射線と体の関係を知ることができ、将来も健康でいるためにいかに食が大切かを学ぶことができました。生徒たちは、「免疫力を高めるために給食を残さず食べる」、「野菜も食べようにする」と考えてくれました。
心理教育の授業は、当会の心理士4名が担当しました。自分の気持ちに気付くこと、ストレスに気付くこと、ストレスの対処方法(①立ち向かう:自分の気持ちを伝える、②相談する・話し合う・共有する、③リラクセーション)を学び、偏見への対処方法についても小グループに分かれてみんなで話し合いました。「福島の良いところをアピールする」、「今の福島を知ってもらう」、「正確な情報を知って伝える」など良い意見をたくさん出してくれました。福島、白河が好きという郷土愛も感じられました。
福島県で育つ子ども達が、自分たちの環境を正しく理解・対処し、自信を持って健康に育っていってくれることを祈っています。
ご協力いただきました、講師の先生、中央中学校の先生方、ありがとうございました。