活動の記録

福島県被災地支援の2018年の振り返り会議を行いました

2019.02.20

2019年2月16日・17日に、2018年の「振り返り会議」を行いました。


「振り返り会議」とは、当会の支援活動に参加してくださっている支援者の方々をお招きして、この1年間の支援活動の振り返りと、福島県のこころのケアの現状について情報交換を行う会議です。



今年度の「振り返り会議」では、心理士・保育士など19名の支援者がご参加くださいました。



会議の前半では、2018年度の支援活動の概要と実績を振り返りました。


2018年も「親子遊びと親ミーティング」「子育て相談」「伊達市元気アップ復興隊」「緊急スクールカウンセラー派遣」「包括的放射線教育」などの支援活動を、多くの支援者の方々に支えらえて、滞りなくお届けすることが出来ました。




会議の後半では、2018年度までで当会の活動としては終了となる伊達市の支援活動を振り返りました。


伊達市に限らず福島県では、東日本大震災後の原発事故によって飛散した放射性物質の影響で、避難や廃業を余儀なくされたことによる「生きがいの喪失」や、補償金・賠償金の有無による「地域コミュニティの分断」が、大きな課題となっています。


当会では、伊達市の保健師と協働のチームを組み「お茶飲み会」や「個別相談」等の支援活動を組み合わせることで「個別のニーズに合わせた心のケア」と「地域コミュニティの回復」を行ってまいりました。


伊達市の支援活動を振り返ることで、原発事故後の特有の課題とその対応を再確認し、今後の支援活動に活かしていくことを支援者の方々と共有しました。



福島県の現状は、震災からおよそ8年が過ぎ、震災直後の動揺は比較的落ち着き、日常を取り戻しつつあります。


けれども、福島原発の廃炉作業はまだまだ続き、福島県内外に飛散した放射性物質の安全性にも疑問が残る状況は変わりありません。


これまでが原発事故の影響が前面に現れた急性期の対応であったことに対して、これからは原発事故の影響が背面に隠れた中での日常の支援が求められます。


当会が行う支援活動は、一般の方々の暖かなご寄付と、支援者の方々の熱心なご協力によって成り立っています。


今後も、東日本大震災後・原発事故後の心の支援活動を必要とされている方々に届けられるよう、ご協力をよろしくお願いいたします。



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